久しぶりに、Galerie Emmanuel Perrotin(エマニュエル ペロタン ギャラリー)へ行ってきました。パリとマイアミのギャラリーを持つ、日本人ではカイカイキキのメンバーや森万里子を抱える有名ギャラリー。パリでは、去年に元からある展示スペースの裏側にあたる場所に二つ目の展示スペースを開いて、二つの展覧会を同時期に開催するようになりました。

Michael Elmgreenという1961年生まれのデンマーク人アーティストと、Ingar Dragsetという1969年生まれのノルウェー人アーティストのユニット、Elmgreen & Dragsetの「Side Effects」と題した展覧会が2008年1月19日から3月8日まで開催されています。
最初ギャラリー内に入り込んで展示を見渡したときは、「うーん、別に、、、。」という第一印象を受けたんですが、ゆっくり見て行くととても面白くなりました。
パリでのファッションウィークに会わせて開催されている展覧会ということで、Elmgreen & Dragset が作ったマネキンに合わせて、アルベルタ フェレッティ、ソニア リキエル、ガスパー ユルケヴィッチ、ヴァネッサ ブリューノ、そしてヘンリク ヴィブスコフの、5名のモードクリエイターに服をデザインしてもらった作品たち。


ヨーロッパ人の大人くらいの背丈の曲線の美しい彫刻たち。
人間ではあり得ない、滑らかな肌を持ちながら、肌色をしているし、頭部や腕や足、胴体を思わせるような曲線のフォルムが、「洋服」を着せることによって強調されています。
ファッションウィークとかぶせてこの展覧会をするということで、普通なら背の高くて細いモデルが着こなすクリエイターたちの服。それがでっぷりと太った、つるんてんの彫刻に着せる。それでいて、ファッションショーのモデルのように、洋服がいかに映えるように見せるかという目的のために、個性をいっさい消し去っている部分は同じですね。面白いながらもかなり皮肉。

オートクチュールのファッションショーで言えば、これはウエディングドレスかな。

「どーもどーも。」なんてお辞儀し合ってる日本人みたい。

「あのー、このアーティストの資料はありますか?」なんてギャラリーのカウンターに聞いてるヒトみたい。とけこみすぎですね。

これからお出かけに行くマダム?

窓の外に見える庭部分にもこんな展示がありました。エルネスト ネトの作品がぶら下がっているみたいに見えますが、これもモードクリエイターによるものなんでしょうか??これが一番好きでした。
これらの作品はSofa SanchezとMauro Mongielloという二人のモードフォトグラファーによって、実際のモデルのように撮影され、展覧会開催中に発売されるモード雑誌に載るようです。
じゃあ、また近いうちに見かけますね。いつどこでこれらの作品に出会えるのか楽しみ。

マ、マダム!さっき鏡の前で準備してたおでかけってのはこれですか??

このお店の常連さん?

さっきと場所かわってません。
あーなんか楽しい展覧会だった!と思っていたら、それもそのはず、ここで私も記事に書いたことのある、2007年のミュンスター彫刻プロジェクトでヴィデオ作品を展示していたユニットでした。
納得。
全然結びつけて考えてなかったです。
Galerie Emmanuel Perrotin
76 rue de Turenne
75003 Paris
tel : +33 (0)1 42 16 79 79
info)paris@galerieperrotin.com
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2008/01/29 15:26
はじめまして、面白い情報、ありがとうございます。
いやあ、おもしろいですね人間を装わせるべき服を物体に着せて新しい意味を解釈させようとするわけですね(あくまで解釈のひとつですけど)。見た者が、似合うとは、人間とは、物体とはについて新たな思索に入ったりすれば大成功でしょうね(もっと上の大成功はただ楽しんでもらう事?)
なんかいろいろ応用できそうですね。
2008/02/12 06:53
Kawai工房 さん、はじめまして。
そうですね。ファッション業界のことはあまりわかりませんが、見せかけというものに大金をかける私たち人間のことを皮肉っているようにも思います。といっても、現代アートの世界もお金お金で、同じようなもんですけどね。
これからもどうぞよろしくお願いします。


by umezaki
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